top of page

ふたたび、模擬陪審裁判の季節

  • 執筆者の写真: 英米法研究会 企画・広報担当
    英米法研究会 企画・広報担当
  • 2024年10月25日
  • 読了時間: 3分

更新日:2024年12月22日

 こんにちは。英米法研究会 企画・広報担当です。あの長く暑い夏が終わったかと思いきや急に11月中旬のような寒さになり、かと思えば数日でまた気温が25℃前後にまで上がるなど、気温が10℃単位で乱高下する日々が続いています。くれぐれも体調にはお気をつけください。


 さて、中央大学では1964年からのべ57回にわたって、大学祭『白門祭』を実施してきました。57回全てが10月下旬から11月頭にかけての期間で開催され、

・1964年から1977年にかけては法学部含む文系学部の入っていた千代田区の旧駿河台校舎と、理工学部が入る文京区の後楽園キャンパス(『理工白門祭』)で

・1978年から2018年にかけては旧駿河台校舎から文系学部が移転した八王子市の多摩キャンパスと後楽園キャンパスで

・2019年から2022年にかけては多摩、後楽園に加え、当時新設された国際情報学部が入る新宿区の市ヶ谷田町キャンパス("iTL Fest")の3キャンパスで

それぞれ開催してきました。2023年からは多摩、後楽園、市ヶ谷田町に、新たに法学部のキャンパスとして竣工した茗荷谷キャンパスを加えた4キャンパスで開催しています。

 弊会はこの白門祭に例年参加し、「本会について」ページにもある通り「模擬陪審裁判」を実施してきました。過去の判例や世間で話題となっている事例などを題材としたシナリオををもとに意見を戦わせ、判決を観にきて下さった皆さんに委ねる、という企画です。日本の裁判においては陪審制が取り入れられていないことから、ここでしかできない貴重な体験ができます。そして、2024年度も当会は白門祭に参加し、模擬陪審裁判を開廷させることを決定しました。

昨年度、茗荷谷キャンパスにて初めて開催した模擬陪審裁判では用意した法廷(中教室)が満席になるほど多くの陪審員の方にご参加いただきました。

そこで、今年度は法廷をより大きなものにパワーアップさせ、更に多くの皆様にお越しいただけるようになりました。

裁判は11月2日および11月3日、茗荷谷キャンパス2W01・2W02教室にて開催。当日は13時ちょうどに入場開始、14時ちょうどに開廷の予定です。当日の会場までの経路は当日にキャンパス内にて掲示されるキャンパスマップ、またはガイドブックをご確認ください。キャンパス内プロジェクターには弊会作成の模擬裁判電子ポスターが映し出されますが、このページ上にも貼付しておきます。

英米法模擬陪審裁判ポスター2024

 今回のタイトルは、「虚実の境界線 〜刑法39条1項 心神喪失者の行為は、罰しない。」。

罪を犯した者には必ず「刑事責任」と呼ばれる責任が伴い、その表れとして法律によって定められた刑罰が実行されます。しかし、こうした責任を負う能力を欠く者は例外的に処罰されない、という規定もまた存在するのです。

罪と罰、現実と虚構という、わたしたちのうちにどこか当たり前のように刷り込まれた関係をめぐって、事実と、感情と、法廷で紡ぎ出される言の葉とがせめぎ合う裁判。

出される答えは、「有罪」か「無罪」か。それが、皆さんひとりひとりにかかっています。


会員一同、皆さんの参加を心よりお待ち申し上げます。

11月2日まで、今しばらくお待ちください。


それでは、閉廷。

 
 
 

Comments


bottom of page